ガルパン劇場版を観たwithネタバレ
2015-12-06


ダージリンが使う訳であるが、イマドキの若い連中には分からんよ。
ミフネ作戦「1941」のパロディであるが、パンジャンドラムにしてしまう所が面白い。コレが理解出来なかったらただ単に遊園地の小道具を使ったアクションにしか思えなくなるわけである。
他にも相当の事情通にしか分からないネタまで結構な数が盛り込まれているとか。
まあ知らん人でも、「ワケ分からん道具が出て来るなあ」くらいでも面白いアニメになっている。
見た目の面白さを追求するために、あえて古い兵器マイナーな兵器を登場させていると思われる。

フツーの人はフィンランド軍のBT-42突撃砲なんか観た事無いし。履帯無しでも走行できる、それどころか履帯無しの方が速いと言うのは知られてないよ。

と言う訳で、ガルパン劇場版は軍オタでは無い一般人から観ても、珍しい戦車が走り回るゲームを1回楽しみ、その後理不尽な国の無策によって主人公が泣きを見て、しかし姉や母親、友人らに助けられて真剣勝負に挑む。そこに更に珍しい戦車が無茶苦茶に走り回る、と言う事を楽しむ映画として成功しているわけである。
相手の大学選抜チームは大戦末期の米英戦車で見た目が随分と近代的である。無個性ともいえるが、そこが敵味方の対比として見せ所になっておる。

知波単は日本軍のパロディであり、突撃しか能の無いトコロが
「軍国主義アニメだー!」
と抗議されない秘策。
ちゃんと福田(司馬遼太郎の本名から)さんが作戦に疑問を持ち、異議を唱えている所が面白い。

戦争のナショナリズム・イデオロギーなんかと、メカニズムをキッパリ分けている所が大人のケジメである。

これがアメリカ映画だと大学選抜チームや文科省の役人は殺されるんやろうなあ。

また実写で保存されている実物戦車を使うと壊れるのを恐れて無茶なハナシは出来ないし、CGにするとどーしても実写俳優と違和感が生じる。CG担当者が戦車に疎いと更に台無しになる。

手描きアニメとマッチさせたホドホドの3DCGが良い塩梅になっている。

戦車があんなに飛び回るのか?と言うツッコミは物理法則、ガリレオ・ガリレイの落体の法則を知らないツッコミ。同じ速度で飛び出せば、軽自動車も重戦車も同じ距離飛ぶよ。戦車も速度違反した原チャリ並みに速いよ。

まとまり無い感想文。

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