事って、実は相当に難しいんですよねえ。他にも読んでみた同人誌は、そこんところをクリアしてない作品が多く辛いものですが、「墨汁Aイッテキ!」はクリアしてます。しかも描き込みが大変で労力すごい。
MOON NIGHT CRISISの新刊第3巻の感想である。
よく描けてて面白い。魔法アクションも分かりやすく構成されている。素人が描くとゴチャゴチャとした訳わからん絵になりがちな絵ではあるが、元々シンプルな絵柄が幸いしている。
んだがしかし、問題はストーリーだ。
友人らに正体がバレちゃう重要なエピソードなのに、みんな状況を受け入れるのがスンナリすぎるんではないか?
例えばアニメ版デビルマンの最終回の様に涙声で美樹の目前で変身する様な劇的なエピソードが欲しかったなあ。これはちょっと贅沢な要求か?(アニメ版デビルマンは評価低いけどWww)
例えば第一話か第二話でヒロの戦いで誰か巻き込まれて評判が悪くなってる所にユトが襲ってくるとか。
そこまで描くと話がゴチャゴチャになるかなあ?
でも変身するのは何かしら正体を隠す必然性が欲しい所ではある。
しかし登場人物各員は描きわけもできており、良い作品である。友達キャラにも各自明確な役割分担を担わせても面白いが、これでは戦隊モノになっちゃうか。
とまあ、エラそーに感想を書いてみたわけであるが、
「ほな自分が描いてみろ」
と言われると、すごすごと引き下がるしかない(笑)
何せ私は超能力や魔法なんて全然信用してない人間なので、まずは
「この不可思議なエネルギーの源は何か?」
「超能力の相互作用はどのような法則に則るのか?」
「伝搬速度は?」
「媒介は?」
などと設定しなければならない。
めんどくさ。
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